子を失った母親の悲しみを描いた「貝になった子ども」、鉄砲打ちのセンナじいが、自分が仕留めた大熊の遺した小熊を育てる、人間と動物の宿命を綴った「センナじいとくま」など、初期作品を中心とした短編全15篇を収録。
生きとし生けるものへの限りない愛情に、心を打たれる名作アンソロジー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松谷/みよ子
1926年、東京都生まれ。1947年より坪田譲治に師事。
1951年、第一童話集『貝になった子ども』(あかね書房)を刊行。
1951年、第一童話集『貝になった子供』で、第1回日本児童文学者協会新人賞を受賞。
1956年より民話の採訪をはじめ、その結実ともいえる『龍の子太郎』で、国際アンデルセン賞優良賞を受賞。
その他、1964年、『ちいさいモモちゃん』で野間児童文芸賞、1974年の『モモちゃんとアカネちゃん』で赤い鳥文学賞受賞など、多くの受賞歴がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)