淡い、水彩のような絵で描かれた、モンゴルの民話。
あまりなじみのない馬頭琴という楽器ができた、そのわけが語られる。
スーホというのは、昔、モンゴルに住んでいた羊飼いの少年の名前。
貧しいけれど、よく働き、美しい声をした少年だった。
そのスーホがある日つれて帰ってきた白い子馬は、だんだんと大きくなり、スーホととても仲良くなった。
スーホは白い馬のために、白い馬はスーホのために一生懸命だった。
ところが…。
見知らぬ国モンゴルにノスタルジーさえ感じさせる絵の色彩とトーンが、悲しくも美しいストーリーにいっそうの深みを加えている。
叙情的なストーリーと絵の両方をゆっくりと味わってほしい。
読んであげるなら4歳から、自分で読むなら小学校中学年から。(つちだみき)
出版社 / 著者からの内容紹介
モンゴルに伝わる楽器、馬頭琴の由来。
馬と少年の哀切な物語を、横長の画面を生かし、大平原を舞台に雄大に描ききったこの絵本は、国際的評価を受けています。
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:小学低学年から